![]() 満腹活性を有する魚類タンパク質の加水分解産物、該加水分解産物を含む栄養補助食品及び医薬品の組成物、及び、その製造方法。
专利摘要:
本発明は、ヒト又は動物で満腹活性を発揮し、食物摂取を調節することができる分子を含む、魚類タンパク質の加水分解産物に関する。より具体的には、本発明に応じる前記タンパク質の加水分解産物は、消化管細胞による外因性コレシストキニン(CCKs)分子及び内因性グルカゴン様ペプチド1(GLP1)分子の分泌と、外因性CCKsの供給とを促進できる。本発明に応じる前記魚類タンパク質の加水分解産物は、ミクロメシスティウス・ポタソウ(Micromesistius poutassou)、クルペア・ハレングス(Clupea harengus)、スコムベル・スコムブルス(Scomber scombrus)、サルディナ・ピルカルドゥス(Sardina pilchardus)、トリソプテルス・エスマルキ(Trisopterus esmarki)及びトラクルス属の複数種(Trachurus spp.)の浮魚類の種と、ガドゥス・モルア(Gadus morhua)、ポルラキウス・ヴィレンス(Pollachius virens)、メラノグランムス・アレグレフィヌス(Melanogrammus aeglefinus)及びコリファエノイデス・ルペストリス(Coryphaenoides rupestris)の底魚類の種と、シルリフォルメス(Siluriformes)目に属する魚類の種とからなるグループから選択される少なくとも1種類のタンパク質の供給源を酵素的加水分解することによって得られ、該酵素的加水分解は、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)及びバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)由来か、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)及びアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)由来かのエンドペプチダーゼを含む酵素混合物によって実施される。なし 公开号:JP2011512330A 申请号:JP2010545508 申请日:2009-02-12 公开日:2011-04-21 发明作者:キュドネック,ブノア;コロイス,エリーザ;ラ;ロシェル,ユベール ドリュ;フーシェロー−ペロン,マルティーヌ;ラヴァレック−プレ,ロゼン 申请人:カンパニー デ ペーシュ サン マロ サンテ;ミュゼオム ナショナル ディストワール ナチュレルMuseum National D’Histoire Naturelle; IPC主号:C07K14-46
专利说明:
[0001] 本発明は、ガストリン/コレシストキニンファミリーに免疫学的に関連する分子を含み、ヒト又は動物で満腹活性を発揮し、食物摂取を調節することができる、魚類タンパク質の加水分解産物に関する。また本発明は、かかる魚類タンパク質の加水分解産物と、該魚類タンパク質の加水分解産物を含む、組成物、食品、補助栄養食品又は薬品との製造方法に関する。] 背景技術 [0002] 肥満は集団中でますます観察されてきており、持続的な関心事になってきている。かかる現象は、平均エネルギー摂取量と、総エネルギー消費量との不均衡の結果である。なぜなら、生物は、該生物が消費するよりも多く摂取する際には、脂肪組織を構成する脂肪細胞において脂肪の形状でのエネルギー追加分の一部を貯蔵する。これらの細胞は肥大し、その後、目に見える体重増加を生じる。その後、それらは飽和に達し、増殖する場合がある。そこで、肥満と認められる。かかる場合には、前記体重増加は、循環器、関節又は代謝の障害のようなさまざまな健康上の問題の直接的な原因である。] [0003] 体重増加をもたらす因子は2種類あり、第1は遺伝因子であり、第2は生活様式及び摂食行動である。食品及び栄養補助食品の産業は、現在、第2要因に注意を払っており、摂食行動、より具体的には、満腹の制御の原因である生理現象に関係する生物学的因子に興味を持っている。この制御の障害は体重増加の原因だけでなく、肥満、2型糖尿病、循環器障害、高血圧、アテローム性動脈硬化症及び高コレステロール血症のような消化管の障害に関係する重篤な疾患の原因の場合がある。] [0004] コレシストキニン(以下、「CCKs」という。)は神経内分泌ペプチドのファミリーである。これらは、腸内分泌細胞によって小腸管腔で分泌され、消化管と脳との情報伝達の役割をそれらに与える中枢神経系で分泌される(非特許文献1及び2)。小腸の十二指腸部分を食物が通過することでCCKsの分泌を生じる。この分泌は、腸運動性、胆嚢の収縮、胃のクリアランスの抑制、膵臓分泌の促進及び満腹現象の誘導のような多数の生理学的過程を生じる(非特許文献3)。CCKsの放出は、重要な順番に、タンパク質、脂質及び糖質の化合物が作用するためである(非特許文献4)。] [0005] 従来の研究は、ラット(非特許文献5及び6)、ブタ(非特許文献7)及びヒト(非特許文献8)において特定のタンパク質の加水分解産物によって満腹感が惹起されることを示した。] 先行技術 [0006] Strader AD及びWoodsSC. 2005;128:175−191. Moran TH及びKinzig KP. Am. J. Physiol. Gastrointest. Liver Physiol. 2004;286:G183−188. Chaudhri Oら、Philos Trans R Soc Lond B Biol Sci 2006;361:1187−209. Baile CAら、Physiol Rev 1986;66:172−234. Liddle RAら、Am J Physiol 1986;251:G243−8. Douglas BRら、Experientia 1988;44:21−3. Cuber JCら、Reprod Nutr Dev 1990;30:267−75. Miazza Bら、Gastroenterology 1985;88:1215−22.] 発明が解決しようとする課題 [0007] また出願人は、特定の魚類の筋肉を酵素的加水分解することで得られたタンパク質又はペプチドの加水分解産物は、腸内分泌細胞によるCCKsの分泌を促進する性質を有することを発見した。] [0008] グルカゴン様ペプチド1のGLP−1は、栄養摂取に応答して消化管の上皮細胞によって分泌される消化管ホルモンである。] [0009] GLP−1は、血糖値(食後の血糖値)が非常に高い際に、インスリンの合成及び分泌を増大することによって栄養の代謝及びその排出を調節する。対照的に、GLP−1は、膵島を介して高血糖症を生じるホルモンのグルカゴンの放出を制限する。] [0010] またGLP−1は、消化運動を低下し、満腹感を生じる。] [0011] 図1は、本発明に応じるプタスダラのタンパク質の加水分解産物の加水分解の程度の変化を示す。] 図1 [0012] 図2は、本発明に応じるプタスダラのタンパク質の加水分解産物のタンパク質断片の分子量分布を示す。] 図2 [0013] 図3ないし5は、本発明に応じる別種の魚類タンパク質の加水分解産物のタンパク質断片の分子量分布を示す。] 図3 [0014] 図6は、本発明に応じるプタスダラのタンパク質の加水分解産物の有無におけるSTC−1細胞によるCCK分子の分泌を示す。] 図6 [0015] 図7は、本発明に応じるプタスダラのタンパク質の加水分解産物の有無におけるSTC−1細胞によるGLP1分子の分泌を示す。] 図7 [0016] 図8は、ラットの食物摂取における本発明に応じるプタスダラのタンパク質の加水分解産物の効果を示す。] 図8 [0017] 図9及び10は、本発明に応じるプタスダラのタンパク質の加水分解産物の吸収後又は非吸収後のラットにおけるCCK及びGLP1の分子それぞれの血漿中の量(plasmatic dosage)を示す。] 図9 図面の簡単な説明 [0018] プタスダラのタンパク質の加水分解産物の加水分解の程度の変化を示すチャート図。 プタスダラのタンパク質の加水分解産物のタンパク質断片の分子量分布を示すチャート図。 プタスダラ(H1)、サバ(H2)、アジ(H3)及びコソダラ(H4)のタンパク質の加水分解産物のタンパク質断片の分子量分布を示すチャート図。 プタスダラ(H1)、ビブ(H5)、イワシ(H6)、ニシン(H7)及びパンガ(H8)のタンパク質の加水分解産物のタンパク質断片の分子量分布を示すチャート図。 プタスダラ(H1)、タイセイヨウマダラ(H9)、シロイトダラ(H10)及びモンツキダラ(H11)のタンパク質の加水分解産物のタンパク質断片の分子量分布を示すチャート図。 プタスダラのタンパク質の加水分解産物によるSTC−1細胞のCCK分子の分泌を示す棒グラフ。 プタスダラのタンパク質の加水分解産物によるSTC−1細胞のGLP1分子の分泌を示す棒グラフ。 ラットの食物摂取におけるプタスダラのタンパク質の加水分解産物の効果を示す棒グラフ。 プタスダラのタンパク質の加水分解産物の吸収後のラットにおけるCCK分子の血漿中の量を示す棒グラフ。 プタスダラのタンパク質の加水分解産物の吸収後のラットにおけるGLP1分子の血漿中の量を示す棒グラフ。] [0019] また本発明は、魚類タンパク質の加水分解産物が、ミクロメシスティウス・ポタソウ(Micromesistius poutassou)、クルペア・ハレングス(Clupea harengus)、スコムベル・スコムブルス(Scomber scombrus)、サルディナ・ピルカルドゥス(Sardina pilchardus)、トリソプテルス・エスマルキ(Trisopterus esmarki)及びトラクルス属の複数種(Trachurus spp.)の浮魚類の種と、ガドゥス・モルア(Gadus morhua)、ポルラキウス・ヴィレンス(Pollachius virens)、メラノグランムス・アレグレフィヌス(Melanogrammus aeglefinus)及びコリファエノイデス・ルペストリス(Coryphaenoides rupestris)の底魚類の種と、シルリフォルメス(Siluriformes)目に属する魚類の種とからなるグループから選択される少なくとも1種類のタンパク質の供給源を酵素的加水分解することによって得られ、該酵素的加水分解は、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)及びバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)由来のエンドペプチダーゼを含む酵素混合物によって行われること、300Da未満の分子量の分子が23%から31%まで、300Daから1000Daまでの分子量の分子が31%から34%まで、1000Daから3000Daまでの分子量の分子が28%から34%まで、3000Daから5000Daまでの分子量の分子が6%から8%まで、及び、5000Daから10000Daまでの分子量の分子が2%から4%までと、原材料の百分率として1%未満の脂質含有量と、原材料の百分率として0.1%未満の糖質含有量と、原材料の百分率として80%よりも多いタンパク質含有量と、原材料の百分率として10%から20%までの無機質含有量との分子プロファイル分布を有すること、及び、コレシストキニン、すなわち、CCKsに免疫学的に類似する分子を含むことを特徴とする、魚類タンパク質の加水分解産物に関する。] [0020] 本発明に応じる前記タンパク質の加水分解産物は、外因性CCK分子に寄与する。またそれは、消化管細胞による内因性GLP1分子及びCCK分子の分泌を促進する。したがって、前記加水分解産物が以下の実施例で示されるように満腹を制御する。] [0021] 本発明の1つの特徴によれば、前記魚類タンパク質の加水分解産物は、アミノ酸の総質量に関しての質量あたりの百分率として、グルタミン酸17.4%、アスパラギン酸11.4%、リジン10.2%、ロイシン8.4%、アルギニン6.1%、アラニン6.8%、バリン4.7%、イソロイシン4.2%、グリシン5%、スレオニン4.5%、セリン4.4%、チロシン3.2%、フェニルアラニン3.9%、メチオニン2.5%、プロリン3.6%、ヒスチジン1.9%、システイン1%、トリプトファン0.8%のアミノ酸組成を有する。] [0022] 本発明の好ましい実施態様によれば、前記魚類タンパク質の供給源は前記魚類の切り身のすり身(pulp)の形状である。] [0023] 本発明の別の実施態様によれば、前記酵素混合物はアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)由来のエンドペプチダーゼも含む。] [0024] また、本発明は魚類タンパク質の供給源からタンパク質の加水分解産物を製造する方法に関し、前記加水分解産物は、前記消化管細胞のレベルでCCKs及びGLP1の分泌を促進し、以前に明記したような満腹感を生じる効果を発揮できる性質を有する。本発明に応じる方法は、該方法が、魚類のすり身を回収するために、水の存在下で、ミクロメシスティウス・ポタソウ(Micromesistius poutassou)、クルペア・ハレングス(Clupea harengus)、スコムベル・スコムブルス(Scomber scombrus)、サルディナ・ピルカルドゥス(Sardina pilchardus)、トリソプテルス・エスマルキ(Trisopterus esmarki)及びトラクルス属の複数種(Trachurus spp.)の魚類の種と、ガドゥス・モルア(Gadus morhua)、ポルラキウス・ヴィレンス(Pollachius virens)、メラノグランムス・アレグレフィヌス(Melanogrammus aeglefinus)及びコリファエノイデス・ルペストリス(Coryphaenoides rupestris)の前記底魚類の種と、前記シルリフォルメス(Siluriformes)目に属する魚類の種とからなるグループから選択される少なくとも1種類のタンパク質の供給源をすりつぶすステップと、反応混合物を得るために、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)及びバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)由来のエンドペプチダーゼを含む酵素混合物の添加後、1時間ないし5時間、40°Cから65°Cまでの温度、pH6からpH9までの範囲のpHで前記タンパク質の供給源を酵素的加水分解するステップと、前記反応混合物の温度を70°Cを下回らないレベルに8ないし20分間上昇させた後、前記酵素を不活性化することによって前記酵素的加水分解を停止するステップと、前記反応混合物の残余から得られた前記タンパク質の加水分解産物を分離するステップとを含むことを特徴とする。] [0025] 前記酵素的加水分解は、探し出された前記性質を有する、タンパク質の加水分解産物を得ることを可能にするために慎重に選択された酵素混合物によって実施される。前記酵素、前記加水分解の温度、及び、溶媒がないことを特徴とする前記方法は、得られた前記加水分解産物の感覚上及び栄養上の品質を大事にする。これらの加水分解産物は、食品、栄養補助食品組成物又は医薬品に取り込まれる場合がある。] [0026] 本発明の1つの実施態様によれば、前記タンパク質の供給源をすりつぶすステップは、水に対するタンパク質の供給源の質量比が1となる水の存在下で実施される。] [0027] 本発明の1つの実施態様によれば、前記酵素的加水分解は、タンパク質供給源に対する酵素の割合が0.01%から2%までで実施される。タンパク質供給源及び酵素の前記割合は0.5%であることが好ましい。] [0028] 本発明の1つの実施態様によれば、前記酵素的加水分解は60°Cの温度で実施される。] [0029] 本発明の1つの実施態様によれば、前記酵素的加水分解はpH7.5で実施される。] [0030] 前記反応混合物の残余から得られた前記タンパク質の加水分解産物を分離するステップは、4000回転/分から7000回転/分までの速度の遠心分離と、得られた残渣の除去とによって実施されることが一般的である。得られた前記タンパク質の加水分解産物を分離するステップは、前記遠心分離前に前記反応混合物を濾過することによって達成される場合があることが好ましい。反応物の濾過は固形物質を除去する。] [0031] 本発明の1つの実施態様によれば、また前記方法は、得られた前記加水分解産物の濃縮及び微粒子化、すなわち、凍結乾燥を含む。] [0032] 本発明の1つの実施態様によれば、前記酵素的加水分解は、加水分解の程度が9%の最大値、好ましくは8.75%から8.95%までに到達する際に、停止される。] [0033] 本発明の1つの実施態様によれば、加水分解での前記反応混合物のpHは調節され、1mol.L−1の水酸化ナトリウムを添加することによって一定に保たれる。] [0034] 本発明の別の実施態様によれば、前記酵素混合物は、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)由来のエンドペプチダーゼも含む。] [0035] バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)及びアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)由来の3種類の酵素それぞれの混合物の存在下での加水分解反応後に得られた前記タンパク質の加水分解産物は、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)及びバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)それぞれに由来の2種類の酵素混合物の存在下での加水分解反応後に得られたタンパク質の加水分解産物と同一の性質と、物理的及び化学的な特徴とを有する。] [0036] 本発明に応じる方法の好都合な実施態様によれば、前記酵素混合物は、CR 1020混合物又はプロタメックス(Protamex)混合物から選択される。前記CR 1020混合物はミートザイム(Meatzyme)社(クリスチャンウィンザース通り 36A、デンマークリュンビュー市2800)によって販売される。前記プロタメックスはノボザイム(Novozyme)社(クロシェイ通り 36、デンマークバウスヴェア市2880)によって販売される。] [0037] 本発明の1つの実施態様によれば、前記酵素的加水分解は、前記反応混合物の温度を90°Cに上昇して、この温度を10分間維持することよって停止される。] [0038] 本発明の好ましい実施態様によれば、前記タンパク質の供給源をすりつぶすステップは、前記魚類の切り身を用いて実施される。] [0039] したがって、本発明に応じる前記方法は、以前に説明したような魚類タンパク質の加水分解産物を得ることを可能にする。] [0040] また本発明は、以前に説明されたような魚類タンパク質の加水分解産物を含む、組成物、食品及び補助栄養食品に関する。] [0041] また本発明は、以前に説明したような魚類タンパク質の加水分解産物を含む薬品と、肥満及び2型糖尿病の治療と、循環器障害、高血圧及びアテローム性動脈硬化症の予防とを意図する薬品を製造するための該魚類タンパク質の加水分解産物の使用とに関する。これは、以前に説明したように、本発明に応じる前記魚類タンパク質の加水分解産物は、かかる症状の治療又は予防で用いられる場合があるためである。より具体的には、本発明に応じる前記魚類タンパク質の加水分解産物は、CCK分子の分泌の促進、及び/又は、GLP1分子の分泌の促進で用いられる場合がある。] [0042] 本発明に応じる魚類タンパク質の加水分解産物を取り込んでいる、栄養補助食品又は医薬品は、結合剤、風味剤、防腐剤又は着色剤のような製剤のタイプで通常使用される成分を含む場合があり、補助栄養食品又は薬品の場合には、錠剤、顆粒剤又はカプセル剤の形状の場合がある。本発明に応じる製剤は、飲料のような食品の形状か、懸濁剤又はシロップ剤の形状かの場合もある。] [0043] 前述した本発明の特徴その他は、以下の実施例の実施態様の明細書を読むことでより明白に明らかになるであろうし、前記実施例は例示することを意図とし、限定することを意図しないであろう。] [0044] 実施例1プタスダラ(ミクロメシスティウス・ポタソウ(Micromesistius poutassou)(H1))から得られたタンパク質の加水分解産物 プタスダラ(ミクロメシスティウス・ポタソウ(Micromesistius poutassou))は北大西洋ニューファンドランドで釣られる。魚類は切り身に切り取られ、その後、そのすり身を得るためにすりつぶされる。この魚類のすり身は、加水分解産物を製造するためのタンパク質の供給源の構成要素となる。前記すり身は使用されるまで−20°Cで保管される。] [0045] 予め解凍されたプタスダラのすり身3キログラムは、質量比1で水と混合される。混合物の温度は60°Cに上昇され、pHは攪拌しながら1M水酸化ナトリウム溶液によって7.5に調節される。] [0046] バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)及びアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)由来の3種類の酵素それぞれからなり、ミートザイム社(クリスチャンウィンザース通り 36A、デンマークリュンビュー市2800)によってCR 1020という名前で販売された混合物は、その後、タンパク質供給源に対する酵素の割合が0.5%で前記反応混合物に添加される。前記加水分解反応では、pHは1M水酸化ナトリウム(NaOH)を添加することによって7.5で一定に保たれる。] [0047] 前記プタスダラのタンパク質の加水分解反応は、周知のいわゆるpH−STAT法による制御条件下で2時間実施される。前記pH−STAT法は、前記加水分解反応でpH定数を保つのに利用される。したがって、前記加水分解の程度は、ペプチド結合の総数分の切断されたペプチド結合の数によって決定される、加水分解の程度(DH)によって定量される。] [0048] 前記DHは、前記pH定数を保つために用いられた塩基の量及びモル濃度から算出される。前記pHが一定のままである限り、加水分解された結合の数と、注がれた水酸化ナトリウムの量とに関係がある。一定の酵素系と、一定のpHとのために、機能性は、反応が同一のDHでいつも停止される場合には、1つの加水分解産物と別の加水分解産物とで同一であるであろう。] [0049] 式1 % DH = [(B.NB)/(α.htot.MP)] * 100] [0050] 上記式において、Bは前記塩基の消費量(mL又はL)であり、NBは前記塩基の規定度であり、αは、HN基又はCOOH基の平均解離度であり、MPは(g又はkgのケルダール法によって決定された)タンパク質量であり、htotはペプチド結合の総数である。] [0051] 加水分解反応の2時間後、前記タンパク質の加水分解産物の最終DHは8.9%である(図1)。] 図1 [0052] 加水分解の速度論の最後に前記酵素を不活性化することは、反応物の温度を90°Cまで上昇させることによって達成される。この温度は10分間維持される。] [0053] その後、得られたプタスダラのタンパク質の加水分解産物(以下、「H1」という。)が固形物質を除去するために篩(2mm/2mmのメッシュ)上で濾過される。その後、容器に回収された分画は、4000rpmから7000rpmまでの速度で30分間±5分間遠心分離される。残渣の除去後、上清は回収され、凍結乾燥され、乾燥した冷暗所で保存される。前記上清は微粒子化される場合もある。] [0054] 本発明の1つの変形では、前述の酵素混合物を添加する前に温度を沸点に上昇することによって内因性酵素を不活性化することができる。] [0055] 本発明の別の変形では、前記酵素的加水分解は、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)及びバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)由来の2種類の酵素それぞれからなり、ノボザイム社(クロシェイ通り 36、デンマークバウスヴェア市2880)によってプロタメックスという名前で販売された混合物を用いて実施される。] [0056] プタスダラから得られたタンパク質の加水分解物の物理的及び化学的な解析 得られたタンパク質の加水分解産物を構成しているペプチドの分子量を決定することが、立体排除クロマトグラフィー(SEC−HPLC)によって実施される。] [0057] 凍結乾燥後の粉末の形状の前記タンパク質の加水分解産物H1は20mg/mLで超純水に懸濁され、その後、0.45μmの膜上で濾過され、ファルマシア社によって販売されたスパーデックスペプチドHR10/30カラムに付随するゲルを通して濾過することによって解析される。前記カラムの基質は、アガロースとデキストランとを架橋した多孔性ゲル(直径13−15μm)全量24mLから構成される。分画ドメインは100Daから7000Daまでである。前記カラムは、ポンプを装備した(ダイオネクス社によって販売された)HPLC製品(ダイオネクスP680モジュール)に取り付けられる。測定は、多波長紫外線検出器(ダイオネクスUVD 170Uモジュール)によって実施される。タンパク質の加水分解産物は、アセトニトリル、水及びTFAを含む移動相によって溶出される。前記溶出は、0.5mL/分の割合で約1時間続く。] [0058] 分子量分布は、既知の分子量を有するマーカーのカラムの通過後、得られた検量線のパラメーターから算出される。これらのマーカーは、シトクロムC(12400Da)、アプロチニン(6511Da)、ガストリンI(2126Da)、P物質(1348Da)、P物質の断片1−7(900Da)、グリシン(75Da)及びロイペプチン(463Da)である。データはクロメレオンソフトフェア(ダイオネクス)によって採取される。前記分子量の百分率は、ソフトフェア(ポリマーラボラトリーズからのGPCシーラス)によって算出される。取得波長は214nmである。dW/logMの分画としての前記分子量分布は図2に示され、サイズ分類による前記分子量分布は以下の表2で提供される。曲線下面積の百分率はペプチド分子の百分率に対応する。] 図2 [0059] プタスダラのタンパク質の加水分解産物H1のアミノ酸組成は、(欧州指令98/64/CEと、NF EN ISO 13904−2005年10月とに従って)表1で提供される。表2は、前記H1タンパク質の加水分解産物のアミノ酸分布を示す。] [0060] ] [0061] タンパク質含有量は、(ケルダール法によって採取された−NF V18−120−1997年3月に従う)原材料の百分率において80%より高い。] [0062] 脂質含有量は、(欧州指令98/64/CEに従う)原材料の百分率として1%未満である。] [0063] タンパク質の加水分解産物H1の熱量は約330Kcal/100gである。] [0064] 糖質含有量は、(前記タンパク質及び糖質の含有量と、熱量とから推定された)0.1%未満である。] [0065] 実施例2 本発明に応じる別種の魚類から得られたタンパク質の加水分解産物 サバ(H2)(スコムベル・スコムブルス(Scomber scombrus))、アジ(H3)(トラクルス属の複数種(Trachurus spp.))、コソダラ(H4)(コリファエノイデス・ルペストリス(Coryphaenoides rupestris))(図3)と、ビブ(bib)(H5)(トリソプテルス・エスマルキ(Trisopterus esmarki))、イワシ(H6)(サルディナ・ピルカルドゥス(Sardina pilchardus))、ニシン(H7)(クルペア・ハレングス(Clupea harengus))、パンガ(panga)(H8)、スリフォルメ(Suliforme)(図4)と、タイセイヨウマダラ(H9)(ガドゥス・モルア(Gadus morhua))、シロイトダラ(H10)(ポルラキウス・ヴィレンス(Pollachius virens))及びモンツキダラ(H11)(メラノグランムス・アレグレフィヌス(Melanogrammus aeglefinus))(図5)とのタンパク質の加水分解産物は実施例1の方法に従って調製された。加水分解産物それぞれを構成するペプチドの分子量分布は、実施例1で用いられたような同一方法に従って解析された。] 図3 図4 図5 [0066] dW/logMの分画としての分子量分布は、図3ないし5に提供され、サイズ分類による前記分子量分布は以下の表2に提供される。曲線下面積の百分率はペプチド分子の百分率に対応する。] 図3 [0067] ] [0068] 前記加水分解産物H1ないしH11は、同一の分子量分布プロファイルを有する。] [0069] 実施例3プタスダラのタンパク質の加水分解産物H1のコレシストキニン(CCKs)に免疫学的に類似する分子の解析 前記タンパク質の加水分解産物H1に存在するCCKsに類似する分子が、RIAキット(GASK−PR、CISバイオインターナショナル、フランスバニョール/セズ)を用いる放射線免疫学的解析によって解析された(試験は3回実施された。)。CCKsに類似する分子は、ガストリン及びCCKに共通な8個のアミノ酸に対して特異的な抗体に固定することができる分子のいずれかを意味し、前記抗体は前述の解析で用いられた抗体である。ガストリン及びCCKsは、ペプチド配列のC末端で同一の該ペプチド配列を有する。] [0070] 前記タンパク質の加水分解産物は、加水分解産物の乾燥質量1mgあたりガストリン/CCKsに類似する分子5.6pgを含む。] [0071] したがって、本発明に応じる前記加水分解産物は、CCK分子に類似する分子を供給することを可能にする。] [0072] 実施例4試験管内細胞培養試験CCK分子の分泌の促進と、GLP1分子の分泌の促進との効果 前記H1タンパク質の加水分解産物は、STC1腸内分泌細胞タイプでCCK分子と、GLP1との分泌を促進する能力について試験された。これは、消化管内分泌細胞によるCCK及びGLP1の分泌が、満腹現象を構成する主要なシグナルの1つを示すためである。STC−1細胞は、マウスの小腸から生じる腫瘍内分泌細胞由来の多数のホルモン産生細胞(plurihormonal cells)である。STC−1細胞は、CCKの特定の分泌を生じる現象の研究のための細胞モデル(Mangel AWら、Am J Physiol、1995.268(1 Pt 1):G90−4頁)及びGLP1の特定の分泌を生じる現象を研究するための細胞モデル(BrubakerPLら、Can J Diabetes.2003;27:141−148)として用いられる。] [0073] STC−1細胞は、2mMのL−グルタミン、2mMのペニシリン、50μMのストレプトマイシン及び10%のウシ胎児血清(FCS)を含むDMEM培地で培養された。前記試験が実施される2日前から3日前まで、前記STC−1細胞は、24ウェルプレート中で1ウェルあたり30000個ないし40000個の細胞の割合で培養された。前記細胞は約85%コンフルエントレベルに達した際に、前記ウェルはインキュベーション緩衝液(4.5mM KCl、1.2mM CaCl2、1.2mM MgCl2、10mMグルコース、140 mM NaCl及び20mM ヘペス−トリス、pH7.4)で2回洗浄された。] [0074] その後、前記細胞は、ウシ血清アルブミン(BSA)か、異なる濃度のH1タンパク質の加水分解産物か、遊離アミノ酸(表3参照)か、商業用卵アルブミン加水分解産物(AEH)か、培養参照(対照)として用いられたインキュベーション緩衝液かのいずれかからなるさまざまな溶液の存在下で2時間インキュベーションされた。培養上清は遠心分離された(2000gで5分間)。遠心分離後、前記上清は回収され、前記RIAキット(GASK−PR、CISバイオインターナショナル、フランス、バニョール/セズ)を用いる放射線免疫学的解析によるCCK含有量を解析する前まで−20°Cで保存された(STC−1細胞はガストリンを分泌しない。)。前記解析は販売業者によって提供されたプロトコルに従って実施される。前記STC−1細胞によって分泌された活性型のGLP−1濃度が放射線免疫学的解析キット(GLP1A−35HK、リンコリサーチ、アメリカ合衆国ミズーリ州セントチャールズ)を用いて決定された。前記解析は販売業者によって提供されたプロトコルに従って実施された。] [0075] 前記CCK分子の分析に関する結果が図6に示され、前記細胞によって排出されたCCKをピコモル/L(pM)で表記する。前記GLP1分子の分析に関する結果が図7に示され、前記細胞によって排出されたGLP1をピコモル/L(pM)で表記する。] 図6 図7 [0076] 図6及び7において、記号*は対照から得られた値と有意に異なる値を示す(t−検定(p<0.05))。文字(a、b、c、d)は互いに有意に異なる値を示す(t−検定、p<0.05)。] 図6 [0077] ] [0078] 前記結果は、前記STC−1細胞による細胞外の培地へのCCK分子及びGLP1分子の両方の分泌において、試験された別の溶液と比較して、異なる濃度の前記H1プタスダラのタンパク質の加水分解産物(体積あたりの質量の割合0.2、0.5及び1.0%)の顕著な効果を示す。] [0079] 前記細胞によって放出されたCCK及びGLP1の分子の量は加水分解産物の濃度とともに顕著に増加する(図6及び7)。1.0%に濃縮された加水分解産物から得られたCCK分子の量は参照培養で得られた量よりも30倍多かった(4.02pMのCCKに対して122.03pMのCCKそれぞれ)。1.0%のBSA又は遊離アミノ酸の存在下で得られたCCKの量は、同一の濃度の加水分解産物の存在下で得られた量よりもかなり少なかった(31.2及び8.6pMそれぞれ)。同一の観察がGLP1分子の分泌に関して発見される。] 図6 [0080] これらの結果は、前記プタスダラのタンパク質の加水分解産物が前記STC−1細胞によるCCK及びGLP1の分子の分泌を非常に促進することができる分子を含むことを示す。BSA溶液及び遊離アミノ酸溶液の低い促進潜在能力は、CCK及びGLP1の分子の分泌を促進する効果がプタスダラの加水分解産物中に多く存在する「タンパク質の効果」又は遊離アミノ酸の作用のいずれかのためではないことを示す。したがって、この促進は、H1タンパク質の加水分解産物中に含まれるペプチド分子が主な原因であると考えられる。] [0081] 実施例5生体内研究におけるラットでの本発明に応じるタンパク質の加水分解産物の満腹感を生じさせる効果の証明 実施例1に従って得られたH1加水分解産物の性質は、ラットの食物摂取と、さまざまな血液パラメーターとで評価された。食物摂取での前記加水分解産物の満腹感を生じさせる効果を証明する目的は、内分泌生理学的パラメーターによって実証した。] [0082] 実験プロトコル 個体8頭の4つのグループに分けられた、体重275ないし290グラムのウィスターラットの雄32頭(フランス、ハーラン)が、(それらから別のラットの光景を奪い、摂食を妨げないために)アルミニウムの格子によって閉じられた不透明な個別のケージに入れられる。それらは21±1°Cの温度に空調され、12時間(午後5時−午前7時)の昼夜周期の部屋に入れられる。それらは、食餌(完全食、フランスハーラン)及び水を順応期間(5日間)及び実験の最初の2週間自由に得た。] [0083] ラットの各グループは異なる強制給餌組成物で強制給餌され、グループ1は水であり、グループ2はH1(1日あたり50mg)であり、グループ3はH1(1日あたり100mg)であり、グループ4はH1(1日あたり250mg)である。] [0084] 各ラットは、別のラットの光景が見えない個別の部屋において、水又は溶解されたH1加水分解産物(グループに応じて、50、100又は250mg.mL−1)0.5mLを用いてそれぞれ強制給餌される。強制給餌期間はラット1頭あたり3分間で評価され、(消費された食物の重さを量ることによって)食物摂取を測定することができるようにする場合があり、対照的に、前記完全食は強制給餌後の10分間ラットに提供される。また同腹子は1週間あたり1回の強制給餌時間に変えられ、前記ラットは1週間に1回、月曜日に体重を量られる。] [0085] 1食物摂取 等価平均質量でグループを形成するために体重を測定された後、前記ラットは実験開始前の7日間の順応期間維持される。前記実験期間は最初の週の月曜日(D1)に開始し、2週間継続する。] [0086] 実験初日(D1)の朝に、前記ラットは24時間絶食される。第2日目(D2)の朝に、前記ラットは体重を量られ、尾部末端で血液試料採取(5%EDTAを含むチューブに採取)を受け、その後、完全食が再度それらに入手可能にされる。その後、前記血液試料採取は遠心分離され、血漿が−20°Cで保管される。] [0087] 4つのグループのラットは、第2日目(D2)の午後5時に胃内プローブによってそれらの強制給餌組成物それぞれを用いて最初に経口胃的に(orogastrically)強制給餌される。体重を量ることによる食物摂取の最初の測定は2時間後に行う。第3日目(D3)の朝に、前記食物摂取は午前9時に実施された強制給餌前にもう一度評価され、その後、前記食物摂取の測定は3時間後にもう一度実施される。前記ラットは午後5時にもう一度強制給餌され、同時に前記食物摂取が測定され、その後、2時間後にもう一度測定される。強制給餌及び測定のこれらのステップは第5日目(D5)の晩まで実施され、月曜日(D8日目)の朝から金曜日(D12日目)の晩まで2週間繰り返される。] [0088] 2血漿ホルモン 第2週目の終わりに、前記ラットは、強制給餌30分後、断頭によって屠殺され、血液はチューブ/5%EDTAに試料採取される。その後、血漿の3つの分注液が以下の循環ホルモンを解析するために作成されるであろう。分注液1がGLP−1であり、分注液2がCCKである。] [0089] 結果 1食物摂取 図8に示された結果は、食物のグラムと、それらの最初の体重とで、実験の2週間全体にわたって前記ラットに与えられた食物の消費量を示す。値は実験期間の各グループについて得られた毎日の値の平均であり、±標準偏差で示される。*はp値が0.05未満であり、**はp値が0.01未満である。] 図8 [0090] したがって、前記結果は、午前9時から午後7時までH1を受け取ったグループ2、3及び4について得られた食物摂取に関する値が、H1を受け取らなかった参照グループ1について得られた値と比較して有意に少ないことを示す。H1加水分解産物の毎日の投与量に応じて食物摂取の減少が観察され、グループ2、3及び4で十分な違いは全くないが、前記参照グループと、別のグループ2、3、4との違いが存在する確率は、投与された加水分解産物の毎日の投与量とともに増加する。] [0091] 2血漿ホルモン ラットの血漿中のCCK濃度がペーシュ・サン・マロ・サンテ社(Compagnie de Peches Saint Malo−Sante)によって開発された放射線免疫学的解析によって測定された。この解析は硫酸化した活性型CCKsに特異的抗体を用いる特殊性を有し、1998年に開発され(レーフェルド、1998)、該抗体は(CCKと比較してより多量に血漿中に存在する)ガストリンのさまざまな形状と交差しない。このプロトコルは、特に、同一の抗体を用いるIBL(IBL、ドイツハンブルク)によって配給される解析キットから開発された。血漿中の活性型のGLP−1濃度は、前記放射線免疫学的解析キット(GLP1A−35HK、リンコリサーチ、アメリカ合衆国ミズーリ州セントチャールズ)によって決定された。前記解析は販売業者によって提供された前記プロトコルに従って実施される。前記結果は、図9及び10で示される。GLP−1(図10)及びCCK(図9)の血漿濃度が血漿のpmol.L−1で示される。値は各グループの平均であり、±標準偏差で示される。*はT−検定でp値が0.05未満であり、**はT−検定でp値が0.01未満である。図9では、同一の文字を割り当てられていない平均値は異なる。] 図10 図9 [0092] 血漿GLP1濃度は、動物によって受け取られた加水分解産物の投与量がどんな量であっても、前記参照で得られた濃度と有意に異なることが特筆されるべきである。1日あたり100又は250mgのH1を受け取ったグループの血漿CCK濃度は前記参照で得られた濃度と有意に異なる。この解析は食物摂取の解析と合致する。] 実施例 [0093] 文献目録 [1]Strader AD, WoodsSC. Gastrointestinal hormones and food intake. Gastroenterology 2005;128:175−191. [2]Moran TH, Kinzig KP. Gastrointestinal satiety signals II. Cholecystokinin. Am. J. Physiol. Gastrointest. Liver Physiol. 2004;286:G183−188. [3]Moran TH. Cholecystokinin and satiety:current perspectives. Nutrition 2000;16:858−865. [4]Chaudhri O, Small C, Bloom S. Gastrointestinal hormones regulating appetite. Philos Trans R Soc Lond B Biol Sci 2006;361:1187−209. [5]Cuber JC, Bernard C, Levenez F, Chayvialle JA. [Lipids, proteins and carbohydrates stimulate the secretion of intestinal cholecystokinin in the pig]. Reprod Nutr Dev 1990;30:267−75. [6]Baile CA, McLaughlin CL, Della−Fera MA. Role of cholecystokinin and opioid peptides in control of food intake. Physiol Rev 1986;66:172−234. [7]Liddle RA, GreenGM, ConradCK, Williams JA. Proteins but not amino acids, carbohydrates, or fats stimulate cholecystokinin secretion in the rat. Am J Physiol 1986;251:G243−8. 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权利要求:
請求項1 魚類タンパク質の加水分解産物であって、該魚類タンパク質の加水分解産物が、ミクロメシスティウス・ポタソウ(Micromesistiuspoutassou)、クルペア・ハレングス(Clupeaharengus)、スコムベル・スコムブルス(Scomberscombrus)、サルディナ・ピルカルドゥス(Sardinapilchardus)、ガドゥス・モルア(Gadusmorhua)、ポルラキウス・ヴィレンス(Pollachiusvirens)、メラノグランムス・アレグレフィヌス(Melanogrammusaeglefinus)、コリファエノイデス・ルペストリス(Coryphaenoidesrupestris)、トリソプテルス・エスマルキ(Trisopterusesmarki)及びトラクルス属の複数種(Trachurusspp.)の魚類の種と、シルリフォルメス(Siluriformes)目に属する魚類の種とからなるグループから選択される少なくとも1種類のタンパク質の供給源を酵素的加水分解することによって得られ、該酵素的加水分解は、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillusamyloliquefaciens)及びバチルス・リケニフォルミス(Bacilluslicheniformis)由来のエンドペプチダーゼを含む酵素混合物によって行われること、300Da未満の分子量の分子が23%から31%まで、300Daから1000Daまでの分子量の分子が31%から34%まで、1000Daから3000Daまでの分子量の分子が28%から34%まで、3000Daから5000Daまでの分子量の分子が6%から8%まで、及び、5000Daから10000Daまでの分子量の分子が2%から4%までと、原材料の百分率として1%未満の脂質含有量と、原材料の百分率として0.1%未満の糖質含有量と、原材料の百分率として80%よりも多いタンパク質含有量と、原材料の百分率として10%から20%までの無機質含有量との分子プロファイル分布を有すること、及び、コレシストキニン、すなわち、CCKsに免疫学的に類似する分子を含むことを特徴とする、魚類タンパク質の加水分解産物。 請求項2 前記魚類タンパク質の加水分解産物は、アミノ酸の総質量に関しての質量あたりの百分率として、グルタミン酸17.4%、アスパラギン酸11.4%、リジン10.2%、ロイシン8.4%、アルギニン6.1%、アラニン6.8%、バリン4.7%、イソロイシン4.2%、グリシン5%、スレオニン4.5%、セリン4.4%、チロシン3.2%、フェニルアラニン3.9%、メチオニン2.5%、プロリン3.6%、ヒスチジン1.9%、システイン1%、トリプトファン0.8%のアミノ酸組成を有することを特徴とする、請求項1に記載の魚類タンパク質の加水分解産物。 請求項3 魚類タンパク質の前記供給源は前記魚類の切り身から得られたすり身を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の魚類タンパク質の加水分解産物。 請求項4 前記酵素混合物は、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillusoryzae)由来のエンドペプチダーゼも含むことを特徴とする、請求項1ないし3の1つに記載の魚類タンパク質の加水分解産物。 請求項5 前記魚類からすり身を回収するために、水の存在下で、ミクロメシスティウス・ポタソウ(Micromesistiuspoutassou)、クルペア・ハレングス(Clupeaharengus)、スコムベル・スコムブルス(Scomberscombrus)、サルディナ・ピルカルドゥス(Sardinapilchardus)、ガドゥス・モルア(Gadusmorhua)、ポルラキウス・ヴィレンス(Pollachiusvirens)、メラノグランムス・アレグレフィヌス(Melanogrammusaeglefinus)、コリファエノイデス・ルペストリス(Coryphaenoidesrupestris)、トリソプテルス・エスマルキ(Trisopterusesmarki)及びトラクルス属の複数種(Trachurusspp.)の魚類の種と、前記シルリフォルメス(Siluriformes)目に属する魚類の種とからなるグループから選択される少なくとも1種類のタンパク質の供給源をすりつぶすステップと、反応混合物を得るために、タンパク質の供給源に対して酵素の割合が0.01%から2%までで、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillusamyloliquefaciens)及びバチルス・リケニフォルミス(Bacilluslicheniformis)由来のエンドペプチダーゼを含む酵素混合物の添加後、1時間ないし5時間、40°Cから65°Cまでの温度、pH6からpH9までの範囲のpHで前記タンパク質の供給源を酵素的加水分解するステップと、前記反応混合物の温度を70°Cを下回らないレベルに8ないし20分間上昇させた後、前記酵素を不活性化することによって前記酵素的加水分解を停止するステップと、前記反応混合物の残余から得られた前記タンパク質の加水分解産物を分離するステップとを含むことを特徴とする、請求項1ないし4の1つに記載の魚類タンパク質の加水分解産物の製造方法。 請求項6 タンパク質供給源に対する酵素の割合が0.5%であり、前記加水分解温度は60°Cであり、前記pHは7.5であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。 請求項7 前記酵素的加水分解を停止するステップは、加水分解の程度が8.9に到達する際に行われることを特徴とする、請求項5又は6に記載の方法。 請求項8 前記酵素混合物は、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillusoryzae)由来のエンドペプチダーゼも含むことを特徴とする、請求項5ないし7の1つに記載の方法。 請求項9 請求項1ないし4の1つに記載の魚類タンパク質の加水分解産物を含むことを特徴とする、組成物。 請求項10 請求項1ないし4の1つに記載の魚類タンパク質の加水分解産物を含むことを特徴とする、食品。 請求項11 請求項1ないし4の1つに記載の魚類タンパク質の加水分解産物を含むことを特徴とする、補助栄養食品。 請求項12 請求項1ないし4の1つに記載の魚類タンパク質の加水分解産物を含むことを特徴とする、医薬品組成物。 請求項13 請求項1ないし4の1つに記載の魚類タンパク質の加水分解産物を含むことを特徴とする、薬品。 請求項14 肥満、2型糖尿病、高血圧、アテローム性動脈硬化症又は高コレステロール血症の治療か、循環器障害の予防かを意図する薬品を製造するための請求項1ないし4の1つに記載の魚類タンパク質の加水分解産物の使用。 請求項15 肥満、2型糖尿病、高血圧、アテローム性動脈硬化症又は高コレステロール血症の治療か、循環器障害の予防かで使用するための請求項1ないし4の1つに記載の魚類タンパク質の加水分解産物。 請求項16 CCK分子及び/又はGLP1分子の分泌の促進で使用するための請求項1ないし4の1つに記載の魚類タンパク質の加水分解産物。 請求項17 満腹の制御で使用するための請求項1ないし4の1つに記載の魚類タンパク質の加水分解産物。
类似技术:
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同族专利:
公开号 | 公开日 FR2927335A1|2009-08-14| US20150025001A1|2015-01-22| EP2247744A1|2010-11-10| JP5828638B2|2015-12-09| ES2590454T3|2016-11-22| FR2927335B1|2012-04-20| US20110039768A1|2011-02-17| WO2009101134A1|2009-08-20| CA2714128A1|2009-08-20| EP2247744B1|2016-06-08|
引用文献:
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